あなたの

ご無沙汰してます。今見たら3ヶ月ぶりらしいっすね。

ここ1ヶ月くらいはブログ書きたいなーと思いつつ、でも内容が思いつかないなーって思っていたら過ぎていました。

そんな感じで今日も起きて、二度寝して絶起していつものようにtwitterを開くとトレンドに見慣れた文字列がありました。

「ウェアハウス川崎」「電脳九龍城」

 

嫌な予感がしました。というのも半月程度前一部の界隈である噂が流れたのです。

「ウェアハウス川崎店が閉店するらしい」

ソースも曖昧で、日付等具体的な情報が一切なかったのでほとんどの人は信じず。さらに他の人がお店に直接問い合わせたところ「閉店の予定はない」との回答を得たようで、一度この噂は収束の兆しを見せました。

ただ、この時点で既に自分は察していました。火のないところに煙は立たないし、最近来訪したときに明らかにメンテナンス中の張り紙をしたまま電源が落とされていた台が増えているのを感じていたからです。

 

そして、無情の通告は今日突然行われました。自分が見たときには「ウェアハウス川崎」がトレンド2位、「電脳九龍城」が4位になるほど。

 

正直な感想を話すと、未だに実感が湧きません。というのも、自分としてはウェアハウス川崎というゲームセンターは日本でも5本指に入ってくる、日本を代表するゲームセンターだと思っています。その証拠に、平日に行くとめちゃめちゃ外国人の比率が高いです。あるゲームのサイトの登録方法が分からず、話しかけられたこともあります。外国人の旅行者が何らかで情報を知り、実際に訪れているのです。

最近のゲームセンター産業の衰退理由は基本的に採算が取れないからです。100円を入れて遊ぶゲームは110円に値上げができません。増税に伴って相対的に値下げを強要されているのです。しかしウェアハウス川崎にはこれは間違いなく当てはまらないだろうな、ゲームセンターの閉店理由がこれだけなら最後まで生き残るポテンシャルを秘めているだろうな、そう思っていたゲーセンです。

しかしゲームセンターの閉店理由はやはりこれだけではないのです。この一件に関して調べていると、あるツイートを見つけました。

言ってしまえば大人の事情ってやつですね。正直無くすには本当に勿体ないのです。というのもこのゲームセンターがなくなることで失われることがいくつかあります。

まず、このお店は現在の香港にあったスラム街、九龍城砦を再現するというコンセプトで作られています。その再現度はとても高く、テレビや写真撮影等のロケ地として使われたり、またその独特な雰囲気からデートスポットとしても名高いです。事実自分が"一人で"行ったときにもゲームしなさそうなカップルをよく見ました。幸せになりたい

そんな場所が、首都東京からも程近い川崎にあるということで様々な面から需要があったと推測できます。

そしてそのレトロな雰囲気であることも相まって、このお店には今はサービスを終了してしまったゲームや非常に古いゲームが多々設置されています。物によっては日本の中でここでしか稼働していないようなものもあると聞いたことがあります(要出典)。

そのようなレトロゲームの宝庫が1ヶ月後失われようとしています。

 

残念ながらウェアハウス川崎九龍城が閉店するという事実は揺るぎません。閉店理由が前述のとおりなら移転等も検討されているのかもしれませんが、実現するとは限りません。

ウェアハウス川崎というお店から始まったコミュニティが自分にはあります。コミュニティはまだ続いています。そして、これからも続いていきます。

同じ場所であの空気、雰囲気を体感することはあと1ヶ月しかできません。ゲームに興味がなくても、アートとしてそれを感じに一度来訪していただきたい、そんな素敵な場所です。

「わたしの」ウェアハウスが無くなります。「わたしたちの」ウェアハウス川崎九龍城が、今14年の歴史に幕を下ろそうとしています。